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【小田原の暮らし】ちょうど半年。在住観光客として定着。

4/22だったような気がする小田原移住の日。そこから早いもので半年が経ちました。
すっかり小田原市民のつもりでいたりもするけど、全然小田原市民になれてないなって思ったりもする毎日。
良くも悪くも、思ったことを思ったままに言う方なので、正直に書きます。

在住観光客として生きる

引っ越しただけで地元の人に仕事もらって、小田原・箱根で贅沢に暮らしていく、なんて思い描いた理想通りの生活はできません。
これはたぶん移住者が必ずぶち当たる問題かなって思います。

僕は商工会にも入ったし、お酒も飲むのでいろんなところで出会いはありますけど、小田原に引っ越してから地元の仕事はしてないとは言いませんが、それだけで食っていけるようなことにはなってないです。でも、それが普通に考えたら当然のことかなって思います。
東京から得体の知れないやつが仕事をかっさらっていく、なんてことは、ありえないわけで、今まで通りの仕事をしているのが現状です。

仕事ではないですが、観光地なので、いろんなイベントがやっていて、できるだけ行ってみるようにはしています。それは在住観光客としての義務かな、と。できるだけ地元を知るって意味では参加した方が良いです。

小田原城のプロジェクトマッピングイベントに行ってみたり。

最近ブログを書かない理由でもある忙しさを理由に全然行けてないのですが、時間のあるときは行けるイベントには行ってみたいと思っています。
なので、小田原に住んではいるけど、観光客としてたまたま住んでるぐらいのつもりでいます。

在住観光客とはしては半人前ぐらいのつもり。

旅先で、地元の人が行く店に行きたい

在住観光客なので、普通の観光客と同じ気持ちを持って住んでいますが、残念ながら(?)小田原駅前もチェーン店の店が多く、観光客のがっかり感を増幅させます。ただ、それは住んでみてわかりますが、小田原駅は市民にとっては生活の中心で、暮らしてる人からしたら普通に駅前にチェーン店だってほしいわけです。
餃子の王将とか、日高屋とか、松屋とか、僕にとってはかけがえのない店なわけです。観光客の立場からすればそんなの東京にもあるし、要らないよ!って思う気持ちもわかります。でも、それがないと、小田原駅には地元の人は誰も行かず、過疎っていくわけです。それよりは、シャッター通りよりはお店がある方が良いかなーというのが僕の正直な感想です。だって、年に1回来るか来ないかの観光客より、週に何回か来る小田原市民の方が大事ですもん。

箱根・湯河原は近くて遠い

どちらも車でも電車でも15分ぐらいの有名温泉地ではありますが、住んでみたら毎週行くような感じでもなかったです。車を持ってないせいもあるとは思いますが、少なくとも箱根に泊まりで行く人は僕の周りではほぼ見ないです。僕は在住観光客なので泊まりじゃないと行きません。

今回台風で、箱根が大変な被害を受けています。助けてあげたい・手伝ってあげたい気持ちはいっぱいあるけど、家の中の階段上り下りするだけでゼエゼエ言うような僕にできることは何もないし、100円とかしょぼい金額を寄付とかしてもしょうがないので、今度箱根に泊まりに行って、5万だの10万だの使う!っていう方がいいかなって思っています。

これまでも被災地と呼ばれるところには、そういう復興支援をしてきたつもり。旅好きな人こそ、そうやって被災地にお金を落としていくのが良い復興じゃないかなって思いますよ。無償の支援が必要なタイミングもあるとは思いますが、僕は5万円の寄付はできないけど、5万円の宿泊はできるので、そのお金が経営者の方・スタッフの方に流れて、その先で地元に消費されるのが健全かなと考えているので、そういう復興支援をしたいと思います。

移住に適しているか?

僕はサラリーマンではないので、毎日東京に通勤はしていませんが、毎日東京に通勤している人もたくさんいるのが小田原。万が一、新幹線で座れなかったとしてもたかが34分。品川ならもっと近いし、新横浜ならもっと。座れなくても文句のある距離じゃないですよね。

物価も安く、週末ごとぐらいにイベントがどこかで開催されていて、魚はもちろん、野菜もおいしい。小田原はとても良い移住先だなと思っています。

地方移住をしたい人に言いたいこと

東京で稼いだ金を地元で使う、これが健全です。地元で稼いだ金を東京で使うなんてもってのほか。

小田原には仕事がないとは言いませんが、それで生きている・暮らしてる人がいます。そこを無理やりかっさらってっていうのは健全な移住の形ではないかなと思います。地元の仕事をするな、とは言うつもりはありませんが。

僕も中途半端な田舎で育ち、今は中途半端な田舎で暮らしています。共存共栄というのは簡単な話ではありません。でも、その可能性はあると思います。

人口19万人の街なので、すごく田舎とは思いませんが、事業承継で悩んでいる経営者の方はいっぱい聞きます。誰でも良いかと言えばそうではないだろうけど、それをビジネスにしようとすればちょっとした拒否反応があるのが田舎で、それも健全かなと思います。

別に、小田原・箱根のお仕事をしないつもりもないし、できることなら積極的にしたいとは思っていますが、地元の人達がそれで暮らしているのを阻害するのが移住者ではそれは上手く行かない移住かな、と思ったり。

もちろん週1~2回東京に行くのが楽とは言いませんが、たかだかロマンスカーで1時間ちょっと、新幹線なら34分。100%座れるし、東京で無駄に高い家賃を払ってた頃よりよほど良い生活をしていると思っています。

独身、フリーランス(中小企業社長ですが)といった、小田原ではあまりいないタイプの人間ではありますが、そういう人でも暮らしやすいです。家族連れの方が楽しめることがたくさんあるような感じもします。

とりあえず、終の棲家として、小田原は良いかどうか、のお試し期間2年と思って小田原で暮らしていますが、今のところはとても良いところだなと思っています。いろいろ精査しないといけないことはあると思いますが、それは会社の決算とか個人事業の確定申告のときに考えたいと思います。

小田原は、何が良いって、飯が美味いです。あとは住んでる地域の問題もありますが、山も海も良いです。
子供がいれば学校の問題があるとは思いますが、それ以外に理由がなければお試し移住で小田原で中途半端な田舎暮らしをしてみるのは良いんじゃないかなって思いますよ。