こんなときだから、小田原移住の可能性について書いてみる
こんなときだから、小田原移住の可能性について書いてみる
2020.8.13長い長い梅雨が明けたと思えば猛暑が続く小田原。暑すぎて外に出たくないです。
さて、早いもので小田原に移住して16ヶ月ほど経ちました。このサイトに訪れてくれる方のキーワードには「小田原」「移住」というワードが多く使われているようです。
小田原に移住したい、という人が多いのかな?小田原に移住したらどんな生活なんだろう、と調べているのかな?それとも田舎暮らしをしたいっていうざっくり考えている中の候補に小田原が上がってるのかな?
コロナ禍でテレワークが増え、都心にどうしても住まないといけないという状況ではなくなった今年、地方移住を考えている人が増えているのだと思います。なので、実際、小田原に移住した僕がどんな暮らしをしているのかを少し書いてみたいと思います。
前提として
前提として、僕の状況を書いておかないと参考にしにくいと思うので、書いておきます。
ギリ30代、独身、子なし。
職業:IT系フリーランスを装った、実は東京に会社があるIT社長
お金:自営業なので波は当然ありますが、普通のサラリーマンよりはたぶん自由に使えるお金は多いかな?独身だし
住んでいるところ:小田原駅からバスで10分ほどのところ、最寄り駅からも徒歩20分ぐらいかかる、普段は自転車で移動
子供がいたりするとまた生活スタイルが違うと思うので、参考にできるところだけ参考にしてもらえればと思います。
小田原と新型コロナ
僕は普段仕事をしているときはほとんど仕事部屋から出ない生活をしているので、正直新コロなんてどうでもいいんですけど、まぁ気になる人が多いと思うので。
小田原市のホームページで詳細は見てもらえば良いと思いますが、約半年で100人行かないぐらいの人数ですね。うち30人ぐらいは市立病院の院内感染とのこと。まぁ市中感染が増えてないかといえば増えているんでしょうけど、少なくとも医療関係者を除けば、自分の周りには感染したという話は聞かないです。
家の近所は田舎ですし、道を歩いたりしてる分にはマスクも別にいらないかと思います。お店に入るときだけ僕も一応マスクをしています。そのぐらいの感じです。東京は道を歩くときもしてないといけない雰囲気なので、熱中症になりそうです。小田原も駅前とかショッピングモールとか人の集まるところ以外は外してる人も多い印象です。
他県ナンバー狩りの話
田舎なので、ないとは言い切れないかなと思います。とはいえ、小田原も湘南ナンバーなので狩られる側じゃないの?と思ったり。
どことは言いませんが、小田原市ではない周辺のとある場所で実際にあった、という噂も聞きました。噂なので真偽の程はわかりません。
小田原・箱根エリア全般には、やはり観光の町なので、そういうのは良くないよね、っていう空気は流れていると思いますし、観光客を毛嫌いしている感じもありません。歓迎してくれるところが多いんじゃないかなって思います。
万が一のトラブルとかが嫌なら、地元の人が集う店ではなく、観光客が行く店に行く、というのも僕は悪くないと思います。そういうところだって美味しいです。心配ならお店に電話して聞いてから行くと良いと思いますよ。
小田原から東京への通勤
このブログでもよく書きますが、小田原から東京や横浜まで通勤してる人は結構多いです。夕方新幹線乗ったりするとわかりますが、たくさん小田原駅でサラリーマンの人たちがおります。新幹線なら30分、JRや小田急で1時間半ぐらい、というところなので、距離を考えると思ってるほど時間はかからないのでは?と思います。
とはいえ、僕は東京に会社があるものの、事務所があるだけでほぼ行っておらず、週1回行けば多い方な、「通勤」はしていない人間なので、毎日と考えると大変なのかなと思ったりはします。新幹線通勤ができれば問題ないと思いますよ。
会社が新幹線の定期代を出してくれないから、という人もいるとは思いますが、何でも人にやってもらうことばかりを考えていては何もできないです。都心から引っ越すことで得られる家賃との差額、開放感、観光地へのアクセスの良さ、東京へのアクセスの良さを考えれば、会社が出してくれた分との差を自腹で出したとしても、満員電車で通勤するより、快適に30分座って新幹線で通勤できる方が、格段に幸せだと思います。
小田原と賃貸物件の話
自営業で収入が不安定ということもあり、あまり家を買うことに興味はないのですが、それでもどこかで暮らさないといけないので、賃貸物件に住んでるわけですが、正直賃貸物件のことで言えば、小田原はあまり条件は良くないと思います。特に小田原駅周辺。家賃は都心とあまり変わらないです。と書くと言い過ぎな気もしますが、2LDKぐらいのマンションは相場観としては10万~15万、という感じではないかと思います。もちろん物件にはよりますが。分譲マンションはまぁあるといえばありますが、グッと来る賃貸マンションが少ないです。マンション自体少ないとは思いますが、にしても少ないし高い。15万出せば都心で1LDKぐらいは住めますからね。そこまでして小田原駅前に住む必要ある?という気持ちがあります。
一方で、小田原駅前エリアを少し離れると、格段に安くなります。一戸建てでも10万あれば借りられます。小田原は小田急・東海道線・大雄山線がある上、バスもかなりいろいろな路線があるので、少し駅から離れてもさほど不便ではありません。車があれば尚更です。
たまにしか小田原駅に行く必要がない、東京や横浜にはたまにしか行かない、そんな人は思い切って小田原駅から離れてみるのも良いかなと思います。ただし、ちょくちょく小田原駅を利用する、通勤するという方は、あまりここは譲らない方が良いと思います。せっかく東京まですぐに行けるという好条件で小田原を選んだのに、結局小田原駅まで30分かかってしまったら、あんまり意味ないですからね。
小田原と飲食店の話
僕は美味しいものを食べて、美味しいお酒を飲むことを生きがいにしているので、これは小田原なら暮らせるかも、と思った理由のひとつかなと思います。
小田原は、箱根の玄関口ですし、小田原自体も観光の街です。駅前にはお土産屋さんもありますし、観光客向けの飲食店もたくさんあります。一方で、同じように駅前には地元の人が集う飲食店も多く、ここなら暮らしていけるかもって思った。僕は一人でぶらぶら飲み歩くのが好きなので、そうこうしているうちにお店の人とも仲良くなったし、今では飲み友達もできました。
小田原の人は比較的保守的な人が多いと思いますが、観光客に冷たいという印象もないですし、小田原は今人口が減り続けていることもあり、小田原に引っ越してきてくれてありがとうって言われることすらあります。
そんな小田原の街にもコロナの影響は大きく出ていて、飲食店はどこもガラガラ(全部とは言いませんが)で、いくつか行きつけにしているお店も例外ではないようです。特に宴会がないというのは飲食店には大打撃で、まぁある意味仕方ない部分なのかもしれませんが、小田原の街がこれ以上寂れていかないように、と願うばかりです。
小田原と箱根・湯河原・その他近隣の観光
海があり、山があり、温泉があり、東京まで30分。これだけ聞いたら最高でしょう。箱根・湯河原といった有名温泉地まで電車で15分、駅から徒歩15分で海。漁港があるから魚は新鮮だし、干物も美味しい。山があるから野菜や果物も美味しいし新鮮。
小田原に移住する最大のメリットと言っても良いのではないでしょうか。
家族連れでも、夫婦二人でも、一人でも、いつでも気軽にぷらっと気晴らしに出かけられるっていうのは、小田原で暮らす最大のメリットで、都心にいたらなかなか味わえないことかなって思います。
小田原の仕事
コロナ禍なので当然どこも苦しいとは思いますが、小田原には大きな工場や会社もたくさんあり、求人がたくさんあります。観光の仕事は今は心配があるかもしれませんが、箱根は必ず観光客が戻ります。箱根で働きながら小田原に住んでる人もたくさんいます。
東京で仕事しながらという人も当然多いですし、僕のようにフリーランスの人も意外といるな、という印象。
大きな街ではないので、移住してきた人が地元の人を押しのけて仕事を奪い合う、というようなのは僕は正しい移住の形ではないと思いますが、小田原には小田原出身じゃない人もたくさんいて、そういう人たちと付き合っていくのも良いと思いますし、僕も1年以上住んでようやく地元の仕事をちらほらいただくようになりました。
仕事が全くない状態で引っ越してきても、選ばなければ仕事はたくさんあります。東京でそれなりに暮らしていた生活レベルを下げたくないのであれば、仕事は持ってくる・続ける、というのが大前提かなと思います。
事業継承に悩んでいる会社やお店もたくさんありますが、前述したように、比較的保守的な市民性だと思うので、そんな簡単に、とはいかないと思いますが、まずは住んでみて、通ってみて、仲良くなってみる、というのが良いのではないかなと思います。
人間関係の話
小田原市は広いけども、街は狭いという意味はなんとなくわかるでしょうか。あっという間に噂が広まるということは無きにしもあらず。田舎にありがちな、個人情報の概念はどうした、ということもなくはないですし、都会よりも距離感が近いとは思います。その分、仲良くなればすごく良くしてくれるますし、何かあれば村八分・・・にはされないとは思いますが、噂はすぐ広まるなと思って見ています。
僕みたいに飲み歩かなければ、そういう人間関係のこととかはあまり気にせずに暮らしていけるんじゃないかなって思うのが中途半端な田舎の良いところ。実際、僕は隣の人と会えば挨拶はしますが、名前も顔もわかりません。そんな感じで、田舎っぽいところもありつつ、それを強制もしてこないところが暮らしやすさでもあるかなぁと思います。
結局のところ、どうなのか
お試し移住期間として2年を設定して、大半が過ぎようとしています。結局のところどうなのかというと、今のところ、もう少し小田原で暮らそうと思っています。できれば駅に近いところに引っ越したいなと思っていますが、なかなかしっくりくる物件が見つかっていないので、あと半年、ゆっくり探したいと思います。15万払うなら東京に戻ろうかなと思うのも本音だし、15万払ってでも小田原に住み続けたいなと思うのも本音です。結構悩んでるっていうのが本当の気持ちです。